Q&A: どのような学習内容、方法、教材、プログラムが効果的ですか?


Q: 子供の教育方法についての質問です。SSATやSATの内容がこなせるようになることを目標に学習を進めていけば良いのでしょうか?
DWさんのお子さんが勉強されてきたプロセス、学習内容と方法、教材の詳細や参加したプログラム等を教えてください。

A: あくまでもケーススタディとして私の子供がどのような内容で学習をしてきたかお答えしたいと思います。子供はそれぞれに特別の才能があると思うのでこのやり方が一番良いというわけではないのでご理解お願いします。

0才から3才まで:
我が家はマルチリンガル家庭でした。 お父さんは日本語、お母さんは北京語だけを話しました。絵本なども私は日本語しか読まず、妻は北京語のものだけでした。アルファベットも家では教えません。とにかく子供に話しかける言語はそれぞれが固定して話すことに集中しました。仕事で家にいない時間が多い父親だけが日本語を話すと日本語が遅れてしまうので2才から3才にかけて一年間仕事を休むことにして、この一年間は子供と遊んでばかりいました。これは楽しかった(笑)おとうさん、もし休職できるのならばこの時期
に仕事を休んで子供と遊ぶのはお勧めします!コミュニケーションも深まるし、人生のうちで一番楽しい時期ですよ!
気をつけていたのはテレビを家に持ち込まないこと。(両親が見ていると必ず興味を持つので)かわりにいつも本を一緒に読みました。また自分も娯楽に本を読んでいたので、家の娯楽は一緒に遊ぶか本を読むかだけの状態でした。

3才から小学校まで:
3才半ばからプレスクールに入れました。現地のプレスクールなのでこちらは英語ばかり。家では日本語と中国語しか話していなかったので本人にとってはカルチャーショックだったようです。でもこのころの子供はもともとそれほど語彙もないのであっという間に他の子供に追いつきました。低年齢留学すると言葉の壁が下がるといいますが、まったくそのとおりで家でまったく英語を使っていなかったのにもかかわらずほぼ半年でアメリカ人の子供と変わらない状態になりました。家での会話は相変わらず日本語と北京語ですが、英語の本を読みたがるときは英語の本を与えました。とにかく読みたいといった本はジャンルを問わずなんでも買い与えました。また幼年用のコンピュータソフトを与えて家で遊んでいることもありました。4歳からはピアノとバイオリンを始めました。3,4歳くらいのときに他の子供にくらべて学習速度が速いことが先生から指摘を受けていたので5歳のときに小学校に入学させています。

小学校:
相変わらず家では日本語と北京語。家の外では英語を使う生活です。英語については書くことについて非常に力を入れました。2年生からチューターを雇って1週間に一度作文を勉強をはじめました。相変わらず本については限度なく買い与えています また算数も一週間に一度チューターに見てもらっています。これも2年生からです。前回ご紹介したWordly Wiseもこのころから始めています。基本的に3年生までは読み書きに力を入れること、算数は基礎を理解して学校の勉強から遅れないことを注意していました。この時期に一番力を入れたのは課外活動です。水泳、バレエ、テニス、ゴルフ、器械体操、フィギュアスケート、ピアノ、バイオリン、フルート、絵画と本人が興味を持った運動や芸術はとりあえず何でも教室に通ったり、コーチをつけて習わせました。この時期にしかできないことですし才能の種が見つかるかもしれないと思ったのでとにかく何でもチャレンジさせました。このころは土曜日曜も含めて毎日習い事があり一日に3つ掛け持ちなんてこともありました。奥さんは専用ドライバー状態でした。
小学校4,5年になるとコミュニティ活動を始めることを考え始めました。炊き出しをしたり、教会の活動に参加したりしています。
学校の勉強も宿題などが増えてくるので運動、芸術活動の中から続けられるものを選択することを始めたのもこのころです。結果としてフィギュアスケート、ピアノ、フルートが残りました。これらの活動により力を入れ始め競技会にでたりすることをはじめています。
勉強は作文と数学を週一回チューターに見てもらうことできちんと授業の内容を理解することだけ気をつけました。また小学校4年生からGifted Program がはじまり、州の統一テスト(EGB)とIQテストの成績がよいと特進クラスに入ることができます。試験の前に2ヶ月くらい過去問をといたりチューターに準備をしてもらったりしています。結果特進クラスに進み、英語と数学については進んだ内容の授業を受けられるようになりました。5年生のときは生徒会に立候補して生徒会活動、また特色ある小学校に通っていたのでゲストが来たときや外部で講演があるときには学校の代表として参加するようになりました。このころからパブリックスピーチの訓練をするようになっています。

中学校:
中学校は私立中学を受験しました。入学試験は州の統一試験EGBににたフォーマットの試験だったので入試前にチューターと一緒に2ヶ月準備、上位5人に奨学金が支給されるのですが幸い奨学金を受けることができました。受験に際してはチューターの先生がとても力になってくれました。アメリカでは先生がアルバイトとしてチューターをすることが多いです。子供のチューターはエリアのGifted Programの先生をしている方にお願いして、数学、英語とも週に2回に増やしています。基本的にはチューターの先生が先に進んだ内容を教えて、学校の授業で復習、試験前には一緒にテスト対策という形でお願いしています。本人の進みたい速度で進めることができるのでお願いしてよかったと思います。学校では勉強についてはあまり苦労はしなかったようです。
7年生になったときにDuke大学のTIP,Johns Hopkins大学のCTYの試験を受けています。これは学力的に進んでいる子供を対象にしているいわゆる天才児プログラムで大学受験の標準テストSATを受けてある点数以上獲得できると入ることができるプログラムです。SATはEGBのフォーマットと似ていますが、高校生用のテストなので中学生がまだ勉強していない内容を含んでいます。受験のために1ヶ月ほど一緒に受ける子供たちと勉強会を開きました。幸いはこのような標準テストに非常に強いようで数学、英語とも700点ほど取れたので無事入会することになりました。しかし学校や課外活動に忙しかったので受かったのはいいですがまったくこのプログラムには参加しませんでした(笑)。
課外活動はフィギュアスケートが抜け、ピアノとフルートにより絞り込みました。競技会に頻繁にでて賞をとったり、学校のオーケストラに参加したりしています。ボランティア活動にもいっそう力をいれ、特にユニークな活動(新聞に紹介されるような)をすることを心がけていました。7年生の時にBSに進みたいと本人が伝えてきたので夏休みに学校を見に行ったり、SSATを勉強したりし始めています。
中学最終年の8年生のときは数学のコンクールに出たり、音楽コンクールに出たりと特に競技会に良く出ていました。

こうやって振り返ってみると実は勉強について一番親が力を入れたのは3才のころから小学校3年生くらいまでに本をものすごく読ませること、算数で遅れないように基礎をずっと教え続けたことくらいです。そこから後はチューターや学校に任せていたので苦労した覚えはありません。

なんといってもつらかったのは課外活動でした。時間的、金銭的、体力的にこれはとても負担がかかります。勉強よりもはるかに負担が大きいのですが、これらのことはこの時期にしかできないことと考えてがんばりました。私よりも妻の貢献が大きかったと思います。実は親が一番子供にしてあげられることはこの課外活動の部分です。勉強は学校が教えてくれますから大丈夫。勉強についてはある程度環境を整えてあげればある程度のところまでは行くと思います。アメリカの学校の進度はかなりゆっくりですし、暗記ばかりではないので授業の内容が理解できていればOKです。でもアメリカの学校では機械的な繰り返しの勉強をしないので(たとえば計算問題とか)解答のスピードがゆっくりになってしまいます。それを補うために公文式のような単純計算をさせる補助教材を使うと良いと思います。私の家では英語の公文を補助教材として使っていました。数学はチューター、学校の授業、公文の3つだけです。英語のほうは両親が母国語でないのでチューターに頼る部分が大きかったと思います。低学年のころはおもにボキャブラリ、Wordly wiseやWord Rootsなどを使って語彙を増やすことに力を入れました。小学生高学年からはボキャブラリーの先生はやめて作文の先生をお願いしました。読書と一緒で作文は量を書くこと、そしてそれを評価してもらうことがもっとも大事です。そのため正しい文法構文をつかってエッセイを書くのはとても上手になりました。本人もよく物語を書いたり詩を書いたりするようになりました。

まとめ:
アメリカで成功していくためには読み書きに力を入れる必要があると実感しています。BSに進む、名門大学に進学するなど人生においての岐路はいくつもあると思いますが、それよりも大事なことは子供のころに子供が自立した大人になるための基礎を作っておくこと。そしてその上で必要な力はなんと言っても読み書きの力だとおもいます。そしてそれと同じように大事なのは自信。課外活動は何のためにしているのかというと本人に自信を持たせるためです。いろいろな活動を通じて自分の優れた点を見つけること、そして苦労しながら時間をかけて技術を積み上げることによって他の人に勝る点を持つこと、それが自信につながります。べつにピアノが大事なわけでもフィギュアが大事なわけでもないです。それを通じて自信を持つことが大事だとおもいます。この二つをもっていればたとえBSに進学しようがしまいが、名門大学に進もうが、コミュニティカレッジにいこうが、子供は間違いなく成功する人生を進みます。この場合の成功というのは本人に与えられた才能を100%発揮するという意味です。お金持ちになるとか有名になるとかの意味ではありません。そんなのは才能だけではなく運も必要ですから。運があるか、ないかを心配してもしかたのないことです。 

アンチテーゼになってしまいますが、名門BSに合格するために勉強する必要はなく、子供が将来しっかり自立した人間になれるように考えて教育していれば結果的にBSにも大学にも受かるんじゃないかなって思っています。

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コメント / トラックバック2件 to “Q&A: どのような学習内容、方法、教材、プログラムが効果的ですか?”

  1. mihocchi Says:

    とても素晴らしい内容ですね。大変興味深く読ませていただきました。


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