Q&A: 進学する価値のあるボーディングスクールはトップ校だけですか?


Q: 「BSで行く価値のあるのは一部のトップ校だけ・・」とありますが、一部というのはこちらのブログで紹介されている10スクールのことでしょうか?それとも、SATのトップ40くらいのことでしょうか?「それ以外の学校ならばいく必要が無い」ともありますので、大変興味があります。 また、価値のあるなしは、進学面だけを考えてのことでしょうか?

A:  質問ありがとうございます。私はアメリカ在住であり自分の子供がBS以外の学校(たとえば私立のDay School, 公立のマグネットスクール、チャータースクール、そのほかの公立高校)に進学するオプションがあるということを前提としての私見である事、また高校を選ぶにあたってもっとも重要視しているのは1)進学実績、2)友達となりうる学生と教師の質、であるを先にお断りしておきます。 何を基準にしているのか、何と比較しているのかを明らかにしておかないとあいまいだとおもいましたので。

アメリカにある高校へ進学する様々なオプションと比較して進学成績が明らかに優れているボーディングスクールは10スクール、ISL所属校などの一部の学校だけです。 その他の学校は名門Day Schoolや公立のマグネットスクールと同等もしくは劣っている場合が多くあります。 1970年以前ならばBSは圧倒的なIVY進学率を誇っていましたが、70年以降教育の標準化が起き、優秀な生徒がBSにかぎらずDay Schoolや公立高校へ進学しています。BSのレベルが落ちたというよりもその他の高校のレベルが上がってきているといってよいでしょう。とくにマグネットやチャータースクールの教育の質は劇的に上がっており、APの導入などもありBSと公立のトップ校の進学成績の差はなくなりつつあります。同等、もしくはそれ以上の進学成績を提供できるオプションがあるならばあえて「高額な学費」や「子供と離れて暮らす」というマイナス点を受け入れる必要はないと思います。私たちのようなアメリカ在住の家族にとってBSでいく価値があるのは一部のトップ校だけであるとおもいます。事実、BS、とくにプレップスクールは大量に志願者を集めることができる学校と志願者を集められない学校の二極化の傾向が激しくなっています。トップ校での志願倍率は軒並み5倍であるのに対し、SATトップ40校の下位校だと倍率は2倍、特にNew England地方以外の学校の場合2倍をきっている例もあります。 アメリカ人の家庭が進学成績が卓越していないBSへの進学に価値を見出していないという傾向が見て取れます。

さてこれまではアメリカ人とアメリカに住んでいると仮定しての話でした。それでは「一般的」な日本からの留学生の場合はどうかを考えて見ます。

結論から言えば、「現在日本にいる学生がアメリカ大学進学を考えて可能なオプションを探った場合、SATのトップ40校への進学はその価値は十分にある」です。

日本からアメリカへの大学進学を考えると、可能なオプションは非常に限られます。 1)インターナショナルスクールからの進学(これがほとんど)、2)私立、公立高校からの進学(あまり例がない)です。現実的にはインターナショナルスクールからの進学ということになるでしょう。しかし日本のインターナショナルスクールで行われる高校教育の質について私は大きな疑問を持っています。 まず日本インターナショナルスクール、たとえばASIJなどは進学状況をネットで公開していません。日本で進学先をネット公開しているのは神戸のカナディアンスクールだけです。アメリカの公立高校でさえ進学先を発表するのに公表していないことにまず驚きました。また私が日本に駐在していたときに子供の教育のため東京のインターナショナルスクールを見て回ったのですが、施設はともかく教師の質が良くないのにガッカリしました。考えてみれば当たり前のことで、アメリカ国内に何十万人といる教師の中から優秀な教師を選ぶことができるアメリカの高校と、日本にいる(もしくは日本に移住しても良いと考えている)教師のなかから選ばなければいけないインターナショナルスクールは同じ土俵に立っているとはいえません。カレッジカウンセラー(生徒と一緒に進学先について考えてくれるカウンセラー)についても同じことが言えます。インタナショナルスクールはあくまでも「外国で(日本のことですね)英語を使って中等教育を行う教育施設」であってプレップスクールではありません。環境から来る限界があるのです。 それに対しSATトップ40校はすべてが卓越した進学成績を誇っているわけではありませんが、日本のインターナショナルスクールと比較して進学成績がよく、そして何より教員の質が高いと思います。その他のオプションですが、アメリカのDay School, 公立マグネット、チャーターは寮を持たないので日本人留学生が就学するには親戚など面倒を見てくれる保護者がいる必要があります。アメリカに保護者がいる場合はこれらも十分検討すべきオプションだと思いますが、このケースも例外的であろうと思います。

まとめます。 可能なオプションを検討すると、アメリカにすでに住んでいる学生の場合はBSのトップ校以外ならば進学する価値は低く、日本に住んでいる学生の場合はSATトップ40校でも十分進学する価値があるということです。重ねて申し上げますが、これはあくまでも大学への進学と教育の質のみを考慮に入れての考えです。多くの方たちがそれ以外の価値観をもって学校を選んでいらっしゃるのでそれを否定するわけではないことをご了承お願いいたします。

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コメント / トラックバック2件 to “Q&A: 進学する価値のあるボーディングスクールはトップ校だけですか?”

  1. 高田加奈子 Says:

    首都圏の公立中学校に通う者です。いままで学校の授業の内容があまりに簡単すぎたので学校の授業はほとんどまじめに受けず、勝手に勉強していました。その結果内申点はかなり悪いです。私の他にも塾の友達に同じような子はいるのできっとアメリカにもいるのだと思います。私のような人はどうしたらボーディングスクールに合格できるのでしようか。


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