EC=自分の歴史を作る作業


ボーディングスクール受験でよく聴かれる言葉にECというのがあります。これはExtracurricular Activity の略語で課外活動の意味です。 音楽、運動、ボランティア、文化活動、褒賞、特別な学問的評価など学校の勉強以外に打ち込んでいる活動は評価されます。Applicant Information Formに記入欄があり受験生はどのような活動をしてきたか記入します。

 

記入例:

ピアノ:5年間、xxxコンクール入賞

テニス:6年間、学校のチームキャプテン、xxx州xxx大会優勝

漢字コンクール:3年間 xxx年中学生の部優勝

生徒会:2年間:書記、会長

ボランティア:3年間、xxx老人ホームでフルート演奏会を月に一回

ディベートクラブ:4年間、xxx大会参加、

インターン:xxx図書館で図書司書アシスタントとして毎週水曜日に勤務

 

などです。ECはアメリカ人特有の価値観です。学業だけに優れているのでは一人前と考えてくれません。社会に貢献すること、物事に打ち込むこと、スポーツに秀でていること、音楽や芸術の素養があること、リーダーシップを発揮することはアメリカ社会では非常に賞賛されるべきことであり上流家庭のたしなみでもあります。そのためボーディングスクール入試でも受験生がまでどのような課外活動をしていたか重視します。「名門ボーディングスクールの課題」でも書きましたが、ECはアドミッションオフィス入試というシステムの中で不透明な部分です。どのような活動が評価されるのか正確なものさしはありません。エッセイのようにお題も提示されません。まったく真っ白なキャンパスの上に自分を表現できるのがECの特徴です。受験生の独創性、特殊能力を発揮できるのがECなのです。

ECの評価軸はないと書きましたが傾向はあります。特に高く評価されるのはスポーツとボランティアです。団体スポーツのキャプテン、しかも強力なチームに所属している場合は大きく加点されます。SSATで満点でオールAのガリベンよりより、そこそこの成績のフットボール部のキャプテンであるほうが入学できる確立は高いほどです。(これはユダヤ人に比べ白人は体が大きく体力的に勝っている場合が多いからという理由もあります)また地域コミュニティに根ざしたボランティア活動も非常に高い評価を受けます。リーダーは奉仕の精神を持っているべきとの考えが共通の価値観だからです。

次に卓越した業績も評価されます。たとえば著名な音楽コンクールで優勝した。著名な絵画コンクールで優勝したなどです。他を圧倒する才能をもっていることを評価します。 さきほどガリベンの話をしましたが、世界数学コンクールで優勝するほどまで学問的に優れていると別の話です。

良い市民、よい人間であることは勉強ができることよりも大事であるというのは私も非常に同意するところです。自分の好きなことに打ち込んで卓越した成果を残すもよし、コミュニティに奉仕する心を持つもよし、スポーツに打ち込んで肉体と精神を鍛えるもよしです。ECは自分の思うままに自分の歴史を作ることです。必ずしもボーディングスクール受験のためにするのではなく、自分のライフワークとしてつづけられることをECにするのが良いと思います。またECは1,2年間だけの活動ではあまり評価されません。少なくとも3年間は続けていることが求められます。もしボーディングスクール受験を考えているのならば小学生のころから何か自分の好きなこと、自分ができることを考えて行動に移すことが必要です。そしてそのことはボーディングスクールの合格、不合格に関係なく受験生にとって人生でもっとも大切なことを教えてくれるかもしれません。日本から受験する場合、ECの分野で他の受験生と大きく差別化することができます。日本の文化に関するEC,日本の特殊事情に関してのECは高く評価されるかもしれません。

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