ボーディングスクール選びの基準


通常ボーディングスクール受験生は4校から8校程度併願をします。希望校(Reach) , 実力相応校 (Match) , そして滑り止め(Safety)をそれぞれ1~2校づつ選びます。受験料は$50ドル(留学生は$100ドル)と安価なので併願する金銭的負担は大きくありませんが、願書を作成、とくにエッセイや推薦書を頼む手間がかかりますので注意が必要です。私が知っている受験生には20校併願したという生徒もいました。ちなみに学校はSSATを通じて受験生がどの学校を併願しているかわかるようになっています。

複数校に受かった場合は Revisit day が設けられていますので、受かった学校を訪れて教師は在校生にインタビューする機会が与えられています。名門校受験に限っては学校を選ぶことについては合格通知をもらうまであまり気にしなくても良いでしょう。各学校の倍率は軒並み5倍を超えていますので併願とても複数校受かることは余りありません。とくに留学生の場合はレガシー(代々同じ学校に通っている上流家庭の子息)ではないので学力勝負になる場合が多くなります。 在校生の親、卒業生からの特別な紹介のようなものがある場合は例外です。

学校選びの参考になるいくつかの切り口から見てみましょう。大学準備(プレップ)のためのボーディングスクール進学ならば上位40校ほどに絞られます。そのうちから4~8校を選ぶ作業はそれほど大変な作業ではありません。

① 成績:私立高校入試の共通試験、SSATを受けると成績が素点(2400点満点)と%(上位xx%)という形でわります。8年生は年間4万人受ける試験ですので99%の成績(つまり上位1%)に入っていたら全国のトップ400人に入っているということになります。(実際は前述超名門7校の毎年の定員が1200名なので、99%の成績をとっていたらかなりいい位置についていることが判ります。実際には95%以上あれば十分合格圏内に入っているでしょう。

各校の合格者の平均SSATは公表されている場合は学校のHPもしくは boardingschoolreview.comで調べられます。SSATの点数+5点までは十分合格圏内です。ちなみに前年のAndoverの合格者平均SSATは93%です。80%後半でも合格している学生も多くいます。

② 生徒数:トップ校、またそれ以外の学校でも勉強するカリキュラムに大きく違いはありません。しかし学校の大きさは学校生活に大きな違いを与えるようです。受験生にも大きくな学校を希望する人もいれば、小さく家庭的な学校を好む人もいます。学校の規模によって進学先を最終決定する受験生は多いです。

③ 特定の目標を見つける

深く勉強したい科目が選べる、特定の都市の近くにある、特定のスポーツが強い、特定の芸術に力を入れたい、特定の学校への進学率が高いなど、はっきりとした希望がある場合は選びやすいですね。 前述の boardingschoolreview.com や学校のHPで調べることができます。これらの情報の調べ方は「4:出願から合格までのプロセス」で説明します。

以上の切り口については Boardingschoolreview.com やSchool.comのサイトで調べることができますので興味に応じて調べてみてください。こちらにその使い方を書いています。

④ フィーリング

あ、自分はこの雰囲気が好きだ! 在校生や先生とフィーリングが合うなど言葉では説明できない何かも大事な判断要因です。できる限り学校訪問したり、学校の担当者や教員、学生とメールのやり取りをしたりしてフィーリングを確かめるのも良い方法です。

⑤ ファイナンシャルエイドで選ぶ

せっかく苦労して合格しても学費が払えないのでは学校に通えません。詳しくは後述しますが、ボーディングスクールには “Need blind” ポリシーを標榜している学校があります。Need blindとは受験生の家族が学費を払う能力がある、なしにかかわらず、受験生の評価だけを元に合格の可否を決めます。もし合格した生徒が学費を払う能力がない場合には足りない分の学費をすべて学校が立て替えて支払ってくれるので心配ありません。Andoverの場合家庭の収入が20万ドル(約2000万円)を超えていても補助を出してくれる場合もあります。Need Blindではない学校は家庭の支払い能力の有無によっては合格する学力があっても不合格になる可能性があります。また合格しても学校になぜ払えないかを強く訴えなければいけません。合格後にもう一山大きな仕事が待っています。前述7校のうち Phillips Academy, Phillips Exeter Academy, St. Paul’s School の3校はNeed Blind です。したがって受験の結果さえ良ければ学費の心配なく入学できます。学費の支払いについて心配がある場合にはこれらの学校を選ぶのが良いでしょう。
また、上記の3校に加え、Groton, Deerfield の両校は家庭の合算収入が7万ドルに達しない場合には学費を全額免除します。名門校であればあるほど潤沢な資金をもち幅広く優秀な生徒を集めようとしています。たとえ裕福な家庭に生まれなくてもチャンスはあります。
低所得家庭からの受験ならば前述の5校に出願することを薦めます。

⑥場所
ほとんどの有名ボーディングスクールは北東部にあり、基本的に北東部を中心に選ぶことがおおいとおもいます。しかし日本からのアクセスや気候を考え、西海岸を希望する学生も少なからずいます。東の生徒が西に行くことはほとんどありません。逆に西から東に行く場合はかなり多いといえます。
留学生の場合、場所が関係してくるのは1)空港へのアクセス、2)知人、親戚の有無、3)習い事をしている、4)気候 の場合でしょう。とくにオフキャンパスでの習い事をしている生徒の場合は大都市圏の学校を選ぶことを薦めます。

Boardingschoolreview.com ではそれぞれのカテゴリー別にトップボーディングスクールをリストアップしています。リンクをクリックするとそれぞれのリストにジャンプします。学校を選ぶときの参考にしてください。

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コメント / トラックバック2件 to “ボーディングスクール選びの基準”

  1. エリートエデュケーションコンサルティング Says:

    Financial Aidを留学生に出すPrep Schoolがあれば、そこが日本人低中所得層にとって応募可能なところ、となると思います。
    リュ学生にもNeed-BasedのFinancial Aidを出すアメリカ名門大学を目指して、Need-BasedのFAを出すPrep Schoolに進学する日本人が、出現するのが理想的です。
    しかし、障害は、英語。
    中学2年生の秋に、名門Prepに応募できるだけの英語力が備わっている日本の低中所得家庭の子弟が、果たして存在するのか?となりますと、ほぼ絶望的となります。

    • usboardingschool Says:

      確かに親の収入と子供の学力は大きく関係しているらしいですから難しいとおもいます。
      たとえ全額FAで留学したとしても2年目以降に減額されたり、予定外の出費などもあるでしょうから
      親の収入が少ない場合はBS留学はあまり現実的なオプションではないと思います。


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