名門ボーディングスクールはどこ?


アメリカにはボーディングスクールは約250校あります。その中には大学準備(いわゆるプレップスクール)、ミリタリースクール、芸術などの特殊技能を育てるスクールなど多岐にわたる目的を持つ学校があります。

このブログブックでは「名門ボーディングスクール受験」と銘打っていますが、それでは「名門」ボーディングスクールとはどこの事をさしているのでしょう。ここでは「卓越した進学実績を持つ学校」、「歴史があり保守的上流階級の教育機関として機能している学校」を名門ボーディングスクールと位置づけ紹介、そしてその受験準備について説明します。優れた進学実績についてはアメリカの共通大学試験SATの平均点、進学実績をもとにトップ20校を、リーダーシップについては卒業生の社会貢献、卒業生からの寄付金額(社会的に成功した卒業生は母校に多く寄付をするため)、そして歴史的な学校の評価を目安にしています。またこれらはアメリカ国内でもリスト化さえれており、以下のウェブサイトから各社がそれぞれ採点した学校のランキングが発表されています。

公表されているSATの平均点ランキング

  • SATはアメリカの大学進学のための標準試験で、全国レベルで実施されるため在校生の平均学力を計るものさしとしてはもっとも正確です。各校の学力が比較できます。 SATは2400点満点。トップ校は軒並み平均2000点以上をマークしている。

Wall Street Journal のランキング

  • アメリカの超名門大学8校(ハーバード、プリンストン、MIT, Williams大学、Pamona大学、Swarthmore 大学、シカゴ大学、Johns Hopkins 大学への進学実績をもとに作成されたランキング。ボーディングスクール以外にもプレップスクールも含んでいる。 トップ校は卒業生の15%程度がこれらの大学に進学する 注)William, Pamona, Swarthmore はリベラルアーツの代表的名門校。入学はアイビー並みに難しい。またこのリストにはアイビー校6校、Duke大学などの他の名門大学への入学生は含まれていない。

New York Times 寄付金額ランキング

  • 各校の寄付金を基にした教育基金の額。 Phillips Exeter は1000億円以上の基金をもっている。トップ校は潤沢な資金を持ちこれらを格好の施設や教師の確保、奨学金などに当てている。 そのため前述のNeed Blind選抜方式などが可能になっている。

歴史的学校の評価としてはエピスコパル系の教会学校として発達し伝統的に白人上流階級のための学校群であったIndependent School League 校と、伝統のある名門私立校でより進学実績に重点を置いていた学校群 Ten Schoolsの学校を基準に選んでいます。

 

進学実績、生徒一人当たりの奨学金、入学難易度、伝統を考慮すると以下の7校がアメリカの名門中の名門ボーディングスクールであるといえましょう。(アルファベット順)

 

 

学校名 一人あたりの奨学金 SAT平均値 有名大学への進学率* 入学難易度 知名度 学生数 ESL
Deerfield Academy $34,000 2020 9.00% 18.00% 605 あり
Groton School $31,400 2080 14.50% 19.00% 356 なし
Milton Academy $30,000 2062 14.70% 30.00% 680 なし
Hotchkiss School $25,600 2013 9.30% 20.00% A 574 なし
Phillips Academy $29,200 2008 15.50% 20.00% AA 1109 なし
Phillips Exeter Academy $27,000 2085 14.80% 21.00% AA 1045 なし
St Paul’s School $33,761 2075 12.70% 22.00% A 533 なし
               
               
* Harvard, Princeton, MIT, Williams, Pomona, Swarthmore, the University of Chicago and Johns Hopkinsへの進学

 

1000人を超える大規模校から一学年100人に足らない小規模校までありますが、いずれも劣らぬ優良ボーディングスクールです。

 

名門ボーディングスクールの場所:

アメリカのボーディングスクールの多くはアメリカ北東部のニューイングランド地方に集中しています。ニューイングランド地方はメイン州、バーモント州、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、コネチカット州、ロードアイランド州、ニューヨーク州の7州ののことを指します。これらの州はアメリカがイギリスの植民地だったころに初期のコロニーや町ができたところでアメリカの中でももっとも歴史があります。名門ボーディングスクールの多くは独立戦争直後からの歴史を持つ古い学校であるため歴史のあるニューイングランド地方に固まっているのです。 ニューイングランドのほかにはバージニア、メリーランド、ペンシルバニア、ニュージャージなどのいわゆる独立13州と呼ばれている州にもあります。

アメリカの名門大学、とくにアイビーリーグ校も同じ理由でニューイングランド地方またはその他の独立13州ににあります。たとえば Phillips Academy と Yale 大学、 Deerfield Academy とPrinceton大学 といったように特に良好な関係を持っているボーディングスクールと大学があり多くの卒業生をこれらの大学に送っていた経緯があります。名門大学、とくにアイビーリーグ校への進学が多いというのは歴史、そして地理的要因によるものが大きかったといえます。

独立13州以外にはカリフォルニア州に数校名門と呼ばれる学校が存在しますが、基本的に名門ボーディングスクールへの進学を考える場合、独立13州、特にニューイングランド地方を中心に考えるのが現実的でしょう。

ほとんどのボーディングスクールは郊外に位置し広大な敷地を有してさまざまな学校設備を持っています。 比較的にボストンなどの大都市に近い学校もあれば、近くの町まで数時間かかる山の中にある学校もあります。イメージ的には日本の大学のキャンパスの大きさと同様と考えていただれればよいでしょう。(ただし生徒数は多くても全校生徒あわせて1000人くらいです。少ないところだと300人(つまり一学年100人以内)という学校もあります。

次のエントリーではボーディングスクール・プレップスクールの中で特に著名である Ten Schools 校と Independent School League校 を紹介します。

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